TOPIKの公式の過去問は、韓国のTOPIK公式サイトtopik.go.krから無料で手に入ります。 ただし、すべての回が公開されるわけではありません。試験を作成している韓国の国立国際教育院(NIIED)が公開するのは1年に1回分だけで、2026年10月現在、公開されているのは第35回から第102回までの12回分です。いちばん新しいのは第102回(2025年実施)で、2026年3月25日に公開されました。
日本でTOPIKを運営する韓国教育財団も、Q&Aで「過去問は韓国のTOPIKのホームページから閲覧できる」と案内しています。この記事では、公開済みの回の一覧、2つの入手方法、そして目標の級に合わせた使い方を説明します。
公開されている過去問の一覧
| 実施年 | 回 | TOPIK Ⅰ | TOPIK Ⅱ |
|---|---|---|---|
| 2025 | 第102回 | 聞き取り・読解 | 聞き取り・筆記・読解 |
| 2024 | 第96回 | 聞き取り・読解 | 聞き取り・筆記・読解 |
| 2023 | 第91回 | 聞き取り・読解 | 聞き取り・筆記・読解 |
| 2022 | 第83回 | 聞き取り・読解 | 聞き取り・筆記・読解 |
| 2019 | 第64回 | 聞き取り・読解 | 聞き取り・筆記・読解 |
| 2018 | 第60回 | 聞き取り・読解 | 聞き取り・筆記・読解 |
| 2017 | 第52回 | 聞き取り・読解 | 聞き取り・筆記・読解 |
| 2016 | 第47回 | 聞き取り・読解 | 聞き取り・筆記・読解 |
| 2015 | 第41回 | 聞き取り・読解 | 聞き取り・筆記・読解 |
| 2014 | 第35・36・37回 | 聞き取り・読解 | 聞き取り・筆記・読解 |
知っておきたい点が3つあります。
- 2020年と2021年の分は公開されていません。 一覧は第64回から第83回に飛びます。
- 公開されているのはすべて紙の試験(PBT)です。パソコンで受けるIBTの問題は公開されていません。
- 公開日は毎年違います。 第91回は2024年5月9日、第96回は2025年5月7日、第102回は2026年3月25日でした。2026年に行われた試験(第104〜109回)のうち1回分が2027年に公開される可能性がありますが、どの回をいつ公開するかは事前に発表されません。
なお、日本の会場では問題用紙の持ち帰りは禁止です(韓国教育財団「試験に関する注意事項」)。受けた回の問題を手元に残すことはできないので、復習用の問題は公式に公開された過去問が基本になります。また財団のQ&Aによると、日本と他の国の問題は基本的に同じで、出題の並びが変わることがあるそうです。
入手方法は2つ
topik.go.krには日本語の画面がありません(韓国語・英語・中国語のみ)。メニュー名は韓国語のまま書いておくので、画面の文字と見比べながら進んでください。
1. 画面上で解く — 「토픽 기출문제 풀어보기」(TOPIK過去問を解いてみる)
topik.go.kr → 학습하기(学習する)→ 토픽 기출문제 풀어보기。回ごとに、TOPIK Ⅰ・TOPIK Ⅱの듣기(聞き取り)と읽기(読解)が並んでいます。「문제 풀기」(問題を解く)を押すと新しいウィンドウで開き、聞き取りは音声つきです。
印刷しなくてもすぐ解けるのが利点ですが、筆記(쓰기)はこの画面にはありません。
2. PDFでダウンロード — 「학습 자료실」(学習資料室)
topik.go.kr → 학습하기 → 학습 자료실。一覧から「2025년도 제102회 TOPIK II 기출문항」(2025年度 第102回 TOPIK Ⅱ 過去問)のような投稿を開きます。第102回TOPIK Ⅱの投稿には、次のファイルが付いています。
- 問題用紙(문제지):1時間目(聞き取り・筆記)と2時間目(読解)のPDF
- 正答および配点表(정답 및 배점표):PDF
- 聞き取りの音声(듣기파일):zipファイル
筆記の51〜54番を練習するなら、こちらのPDFを使います。同じ一覧の上にある「쓰기 답안 작성 방법」(筆記の答案の書き方)には、筆記の採点基準と答案の書き方がまとめられています。もう一つの「2021년 개선된 한국어능력시험(TOPIK) 평가틀 및 발문 적용 안내」は、2021年に評価の枠組みと問題文の書き方を改めたというお知らせです。
注意:「新しい問題」を売る話は信じない
SNSなどで「次の試験の問題を事前に入手できる」「合格保証」とお金を求める話を見かけたら、相手にしないでください。韓国教育財団の注意事項では、試験問題の無断流出・配布に関わる行為や代理受験は不正行為とされ、その回は採点されずに無効、さらに2年または4年の受験資格制限の対象になります。公式サイトにない「問題」は信用しないのがいちばん安全です。
公開された過去問も著作物です。各投稿の冒頭には、許可なく複製・編集・送信・配布することや、生成AIの学習やサービス開発のために収集・利用することを禁じる旨が書かれています。営利目的で使うには国立国際教育院の事前承認が必要です。個人で勉強に使う分は、公式サイトからダウンロードしましょう。
解く順番
12回分は少なく見えますが、TOPIK Ⅱは1回で104問(聞き取り50・筆記4・読解50)、TOPIK Ⅰは70問(聞き取り30・読解40)あります。使い方を決めておけば、十分な量です。
- 新しい4回分(第83・91・96・102回)は模擬試験用に取っておく。 2021年の改訂のあとに実施された回なので、今の試験にいちばん近い形です。
- 第35〜64回は問題タイプ別の練習に使う。 聞き取りや読解を番号のまとまりごとに区切って解き、苦手な形式を見つけます。
- 本番と同じ時間で解く。 TOPIK Ⅰは聞き取り40分+読解60分(合わせて100分)。TOPIK Ⅱは1時間目が110分(聞き取り60分+筆記50分)、2時間目が読解70分です。
- 「정답 및 배점표」で採点する。 1問ごとの配点が書いてあるので、合計点を出して下の表と比べます。
公式の過去問には解説がありません。 間違えた問題は、正解の選択肢がなぜ正しいのかを自分で確かめ、知らなかった単語や文法をノートにまとめておくと、次の回に生きてきます。
目標の級別の使い方
TOPIKの級は合計点で決まります。科目ごとの足切りはありません(詳しくはTOPIKの級と点数表)。
| 試験 | 級 | 必要な点数 | 満点に対する割合 |
|---|---|---|---|
| TOPIK Ⅰ(200点) | 1級 | 80点 | 40% |
| 2級 | 140点 | 70% | |
| TOPIK Ⅱ(300点) | 3級 | 120点 | 40% |
| 4級 | 150点 | 50% | |
| 5級 | 190点 | 約63% | |
| 6級 | 230点 | 約77% |
2級を目指す(TOPIK Ⅰで140点)
満点の7割が必要で、思ったより高いラインです。TOPIK Ⅰは文が短いので、知らない単語が一つあるだけで1問落とすことがよくあります。1回分を解くたびに、間違えた問題に出てきた単語を書き出して覚えましょう。漢字語は日本語と音が似ているものが多いので、日本語話者には覚えやすい分野です。
3級を目指す(TOPIK Ⅱで120点)
満点の4割です。聞き取りと読解(各100点)の前半の短い問題を確実に取り、筆記51・52番(各10点)で部分点をもらうのが近道です。いくつかの回の51・52番だけを続けて解くと、パターンがつかめます。書き方はTOPIK作文(51〜54番)の書き方を参考にしてください。
4級を目指す(150点)
3級との差は30点ですが、多くの人がつまずく壁です。差がつきやすいのは筆記53番(30点)。各回のグラフや表を200〜300字で説明する練習をしましょう。読解は、最後の長い文章まで時間が残っているかを毎回確かめます。
5〜6級を目指す(190点・230点)
筆記54番(50点)と、聞き取り・読解の後半にある長い問題が結果を分けます。新しい4回分を本番と同じ時間で解き、科目ごとの点数を記録して伸びを見ましょう。6級は約77%が必要なので、数問のミスで結果が変わります。
よくある質問
TOPIKの過去問は本当に無料ですか?
はい。topik.go.krの「토픽 기출문제 풀어보기」と「학습 자료실」で、無料で解いたりダウンロードしたりできます(2026年10月25日確認)。
いちばん新しい過去問は何回ですか?
第102回(2025年実施)で、2026年3月25日に公開されました。2026年の試験(第104〜109回)はまだ公開されていません。
解説はついていますか?
ついていません。公式のファイルは問題用紙・正答および配点表・聞き取り音声だけです。
IBTの過去問はありますか?
公開されていません。IBTの画面には、topik.go.krの「토픽 IBT 체험하기」(TOPIK IBTを体験する)で慣れておくことができます。日本のIBTの日程は日本でTOPIKを受けるには【2027年版】にまとめています。
12回分を解き終えたら
同じ形式の新しい問題が必要になります。TOPIKlyではTOPIK Ⅰ・TOPIK Ⅱの形式で67,000問の練習問題を解くことができ、終わるとすぐに予想級と間違えた問題を確認できます。過去問で見つけた苦手を、練習問題でくり返し確かめる使い方がおすすめです。
出典: topik.go.kr —「토픽 기출문제 풀어보기」・「학습 자료실」(第102回 TOPIK Ⅰ・Ⅱの投稿 2026年3月25日 · 第96回 2025年5月7日 · 第91回 2024年5月9日 ·「2021년 개선된 한국어능력시험(TOPIK) 평가틀 및 발문 적용 안내」·「쓰기 답안 작성 방법」)、公益財団法人 韓国教育財団 Q&A · 試験に関する注意事項(いずれも2026年10月25日確認)。